ここでは、「ニセモノっぽさが漂う6つの心霊現象パターン」について、実例をもとに解説していく。
【おことわり】
このページでは、批評・研究を目的として心霊映像のキャプチャー画面を掲載しております。“霊障”を受けやすい方や気の進まない方は閲覧をご遠慮ください。ご覧いただいた後、不可解な出来事や霊的現象が起きた場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。
【出現域制御】異形の現われる場所をコントロール
〈出現域制御〉は、〈霊〉とおぼしき存在の現われる場所が〈制御〉されていることである。
▼「オーディションビデオ」(パート6に収録)において、カメラの前の人物が少しカラダをずらすと、その向こうに奇妙な人影が現われる。カラダが動かなければ人影は見えないので、きわめて微妙な位置に〈それ〉はいたことになる。そのような位置に“あの世のモノ”が偶然に存在する可能性は、ほぼゼロに近い。〈それ〉がカメラのフレームを考慮し、絶妙な動きでみずからの姿を隠していた、とでも言うのだろうか? だとしたら、なぜ〈それ〉はそんなふるまいをしたのだろう……?
(「オーデョションビデオ」『ほんとにあった!呪いのビデオ6』より)
©2000 NSW/パル企画
ほんとにあった!呪いのビデオ「オーディションビデオ」 – YouTube
▼「ロッククライミング」(パート25に収録)では、岩肌に奇妙な手が現われる(写真上)。カメラはそのまま別の場所をとらえたあと(写真中)、〈手〉のあった場所を再び映すが(写真下)、〈手〉はなくなっている。カメラからフレームアウトするほんのわずかな隙を突いて〈手〉が消えたことになる。そのようなことが起こる確率は、やはりゼロに近いだろう。
「ロッククライミング」(『ほんとにあった!呪いのビデオ25』より)
©2007 NSW/パル企画
【異形像微動】不自然なほど小刻みに動いている
〈異形像微動〉は、小刻みに振動しているように見える〈霊〉である。
▼「ビデオレター」(パート18に収録)では、子どもがカラダを傾けると、向こうで少女が手を振っているのが見える(これは〈出現域制御〉でもある)。〈少女〉の像は、(よく見なければわからないが)微妙に振動している。
「ビデオレター」(『ほんとにあった!呪いのビデオ18』より)
©2005 NSW/パル企画
▼「深夜の路上」(パート24に収録)では、不気味な〈手〉が女性の肩にのっているのが見える。この〈手〉も小刻みに動く。
「深夜の路上」(『ほんとにあった!呪いのビデオ24』より)
©2007 NSW/パル企画
ほんとにあった!呪いのビデオ「深夜の路上」 – YouTube
【平面像密着】平面的な〈霊〉が人にぴったりくっついている
〈平面像密着〉は、人のうしろに張りつくようにして微動だにしない〈霊〉だ。
▼ふたたび「ビデオレター」(パート18に収録)を例にとろう。少年のうしろに〈少女〉がいるのが見える(やはり〈出現域制御〉によって現われている)。映像では〈少女〉は少年にぴったり張りついているように思える。〈異形像微動〉で見た〈少女〉とは異なり、こちらは動かない。おなじ〈少女〉のはずなのに、なぜこのようなちがいがあるのだろう?
「ビデオレター」(『ほんとにあった!呪いのビデオ18』より)
©2005 NSW/パル企画
▼「廃 アパート探検」(パート39に収録)にも、不気味な〈少女〉が現われる。ガラス戸の向こうにいるのではなく、ガラスに写真を貼りつけたようにも見える。ホンモノの〈霊〉は、こんなふうに厚みを持たない存在である、とでも言うのだろうか?
「廃 アパート探検」(『ほんとにあった!呪いのビデオ39』より)
©2010 NSW/パル企画
【過剰規模像】人とくらべて大きすぎる
〈過剰規模像〉は、異様なほど巨大な〈霊〉の姿だ。
▼「ギリシア留学」(パート24に収録)には、壁に巨大な顔が現われる。インパクトはあるが、なぜこの大きさなのか? 首から下はどうなっているのか? ほかの〈霊〉はほぼ人とおなじ大きさなのに、なぜこの〈霊〉だけが、これほどまでに巨大なのか? 合理的な解釈は不可能である。
「ギリシア留学」(『ほんとにあった!呪いのビデオ24』より)
©2007 NSW/パル企画
【刹那像】一瞬だけしか姿が見えない
〈刹那像〉は、ほんのわずかな瞬間にだけ出現する〈霊〉である。
▼「家族」(パート65に収録)では、暗闇のなか、フラッシュが光った一瞬、〈家族〉がテーブルについている様子が映し出される。映像を制止すれば、その存在がわかるが、そもそもこれをどうやって見つけたのかは謎である。なぜ一瞬だけ見えるのか、そしてフラッシュの光とどう関係があるのか。合理的な説明はつけられない。
「家族」(『ほんとにあった!呪いのビデオ65』より)
©2015 NSW/パル企画
【非霊生者】生きた人間が〈霊〉のフリをしている
〈非霊生者〉は、生きている人間が演じているように見える〈霊〉である。
「狂死のビデオテープ 続・蛮行」(パート39に収録)で紹介される「呪いの映像」では、最後に不可解な〈女〉の顔が映る。意外に可愛らしい顔立ちで、生気すら感じられる。〈女〉は生きた人間なのではないか?(もっとも、作品ではこの〈女〉については触れておらず、そもそも〈霊〉とは断定していないが)。
「狂死のビデオテープ 続・蛮行」(『ほんとにあった!呪いのビデオ39』より)
©2010 NSW/パル企画
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