[構成:中村義洋・鈴木謙一/ナレーション:中村義洋/2000年10月22日発売]
- 「続・ニュース映像の怪」★
- 「再生出来ないビデオテープ」★
- 「廃病院」★★★★
- 「花火」★
- 「ビデオレター」★
- 「除霊」★
- 「オーディションビデオ」★★
- 「レインコート」★
- 「パート3より」★
パート6で注目したいのは「廃病院」(★★★★)で、初めて観たときは戦慄した作品である。もちろん、「最恐映像42選」にも加えている。対照的に、ほかの作品が奮わないのが残念。
「続・ニュース映像の怪」(★)は、『Special』に収録されている「ニュース映像の怪」の後日談。
「再生出来ないビデオテープ」(★)は、交通事故を起こした車から発見されたビデオ。ほんとうに再生ができなければ商品化はできないわけだから、まあ虚仮威しだ。
事故の瞬間を映したもの、という趣向は面白い。ただ、死亡者が出るような大事故には見えないのだが。
「花火」(★)は、ビルの屋上から花火大会の様子を映したもの。「不可解な人影」というが、そのようには見えない。なぜそう認識したのか、そちらのほうが気になる。
「ビデオレター」(★)は、両親に見せるために子どもを撮った映像。猫の霊とおぼしきモノが現われる。猫は必ず天国に行くので、霊にはならないとする考えかたがある。猫はこの世に未練を残したり、だれかを恨んだりして死ぬわけではないからだ。
本作の〈猫〉には〈異形像微動〉の問題があり、どうにも作りものっぽい。
「除霊」(★)は、霊媒師の中田氏が除霊を行なう様子を撮影したもの。中田氏は、なかなか面白いキャラクターである。見かたによっては、コミック・リリーフ的な役割を担っている。
本作では数多くの“心霊現象”が起こるが、それはつまり除霊ができていない、もしくは中田氏が霊を呼びよせているということなのでは?
「オーディションビデオ」(★★)は、オーディションに応募するためにカラオケボックスで撮影された映像。撮影中に異様な気配を感じとっているのがよい。ただ、異界のモノがフレームを意識して出現する(出現域制御)のは解せない。
ほんとにあった!呪いのビデオ「オーディションビデオ」 – YouTube
「レインコート」(★)は、盆踊り会場で怪異に遭遇する。現われる〈霊〉は黄色のレインコートを着ているとおぼしいが、やけに鮮やかな色合いである。黄色い霊というのは珍しいかもしれない。
「パート3より」(★)は、パート3「いるはずのない男の声」の続き。設定は凝っているが、映像そのものは怖くない。とはいえ、本作に限った話ではないが、人が亡くなるのはただごとではない。あの世のモノにそこまでの力があるというのか。
本作は、カメラを振りすぎる、カメラワークが不自然である点が気になる。
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