[演出:福田陽平・寺内康太郎/構成:佐上佳嗣・寺内康太郎・福田陽平・西貴人/ナレーション:中村義洋/2017年6月2日発売]
- 「ベランダ」★★
- 「伝説の自主映画」★
- 「曲がり角」★★★
- 「おくりもの 前編」★★
- 「存在しない友達」★★★
- 「シリーズ監視カメラ 野菜泥棒」★★
- 「続 おくりもの 前編」★★
長編の「おくりもの」(★★)は、ホームパーティで起こった怪異をとらえる。現場の緊迫した雰囲気も良く、長い取材モノの滑り出しとしては悪くない。ただ、怪奇現象の合成が粗いところがあるのが惜しい。「カメラを向けたときにうまいタイミングで」というのも気になるが、これは許容範囲か。
「ベランダ」(★★)は、ベランダで野鳥を観察するために撮影した映像。ふつうでは考えられない現象が起こる。あえてあら探しをするなら、〈異形像微動〉と静止画の問題があるうえ、ややカメラワークも不自然なのが気になる。
ほんとにあった!呪いのビデオ「ベランダ」 – YouTube
「伝説の自主映画」(★)は、20年ほど前に撮影された自主制作のホラー映画。不自然な〈顔〉が映りこんでいる。投稿者の言うように錯覚に思える。妙な後日談が語られるので、作品の本題はそっちなのだろう。
「曲がり角」(★★★)は、ウェアラブルカメラを装着して自転車で走りながら撮影した映像。この世の存在とは思えないモノに遭遇する。なかなか斬新な現象。異形の造形も不気味に仕上がっている。
「存在しない友達」(★★★)は、廃ホテルを探索しながら撮影したもの。きわめて珍しい現象が起こる。現われるモノに実在感があり、実際は心霊現象でない可能性もあるが、不可解な存在であることには変わりない。
「シリーズ監視カメラ 野菜泥棒」(★★)は、ビニールハウスで起こった不可解な現象をとらえる。現われる異形の造形が怖い仕上がりで良い。
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