[演出:菊池宣秀/構成:菊池宣秀・安達光雄・山崎太基・今野恭成/ナレーション:中村義洋/2016年7月2日発売]
- 「置き傘」★
- 「花束」★★
- 「ホテル」★
- 「禁忌 中編」★★★
- 「クリスマス」★
- 「シリーズ監視カメラ 灯台」★★
- 「洗車機」★★★
- 「続・禁忌 中編」★★★★
前パートから続く「禁忌」(★★★★)は、不気味な風習を題材としたもので、興味をそそられる。ひとつめに紹介される投稿映像は映っているモノがわかりづらいが、「続」の映像は不気味さがあふれる。心霊現象よりも、奇妙な儀式を行なっている生きた人間の精神のほうが恐ろしい。
「置き傘」(★)は、傘を差しながら歩く恋人を映した映像。異様な〈顔〉が映りこむが、あまり恐怖を感じないのは、〈顔〉が笑っているような表情だからだろうか。
「花束」(★★)は、公園で遊ぶ娘を撮っていると、不可解な人物が映りこむ。典型的な〈出現域制御〉で、異形のモノも平面的。ただ、いわくに哀愁が漂っており、そこが見どころになるかもしれない。
「ホテル」(★)は、廃墟となったホテルで奇妙なモノを撮影してしまう。かなりわかりづらい出現のしかただ。
「クリスマス」(★)は、クリスマスパーティを楽しむ様子を映した映像に、不可解な存在が映りこむ。悪い作品ではないと思うものの、異界のモノの現われかたが古いような気がする。本作もいわくがやるせない。
「シリーズ監視カメラ 灯台」(★★) は、海岸に設置されたライブカメラがとらえた映像。灯台の灯りに異変が起こる。珍しい現象に興味をひかれるが、やや理屈めいているため、作りものっぽさも漂う。
「洗車機」(★★★)は、自動洗車機で車を洗う様子を車内から撮影したもの。シートにありえない存在が座っている。異形の格好がなかなか不気味な雰囲気を醸し出している。
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