[構成:中村義洋・鈴木謙一/ナレーション:中村義洋/2001年3月23日発売]
- 「死者から返却されたビデオ」★★
- 「火事」★
- 「浴室に浮かぶ髪」★★
- 「留守電に残された声」★★
- 「初日の出」★
- 「魚釣り」★
- 「現像された8ミリフィルム」★★
- 「浴室から覗く顔」★
- 「誕生日」★★
- 「動物霊」★★★
パート7は、パート5~6に比べて全体的な質は少し上がっているものの、やはりシリーズの低迷期と言わざるをえないだろう。
「死者から返却されたビデオ」(★★)は、レンタルビデオ店に返却されたテープに重ね撮りされた映像。設定が面白い。映像は一見すると怖くないのだが、意味を考えると少しゾッとする。
ほんとにあった!呪いのビデオ「死者から返却されたビデオ」 – YouTube
「火事」(★)は、火災現場を撮った映像。現われたモノがほんとうに投稿者の言うような存在だとして、なぜこのように映りこむのかが解せない。
「浴室に浮かぶ髪」(★★)は、親子がお風呂に入っている様子をとらえたもの。投稿映像を観る前に投稿者の証言を聞くことになるが、これがうまく恐怖を煽っている。カメラワークがやや不自然なのは気になるところだが。
「留守電に残された声」(★★)は、留守番電話に奇妙な声が入っている。起こっている事象の意味がわからないだけに、そこはかとなく不気味さが漂う。
「初日の出」(★)は、初日の出を撮った映像に異変が生じる。何度リプレイされても、その「異変」が見つけられなかった。静止画になったところでようやくわかるのだが、故意に入れたものではないかと疑ってしまう。
「魚釣り」(★)は、川へ釣りにいった際に撮られたもの。面白い映像といえるが、実際は「そう見える」だけで、合理的な説明がつけられるのかもしれない。
「現像された8ミリフィルム」(★★)は、現像せずお祓いに出されたという8ミリフィルム。映像そのものは恐怖心を呼びおこすものではないが、エピソードとしては薄ら寒いものを感じる。
「浴室から覗く顔」(★)は、投稿者が友人たちと悪ふざけをしている映像に奇異なモノが映る。実際はなにかが反射しているだけのように見える。スタッフがその場所を訪れているのだから、検証してもよかったのでは? 投稿者たちが映像で悪ふざけをしていることを考えると、もしかしたら投稿者が仕組んだのかもしれない。
「誕生日」(★★)は、娘の誕生会の様子をとらえたもの。珍しい現象である。このように異界のモノが姿を現わすことがある。そんな貴重な資料といえるかも。
「動物霊」(★★★)は、大学のオカルト研究会に封印されていたビデオ。「こっくりさん」を行なう様子が記録されている。本作は問題の映像を流すまでの前置きが秀逸。展開や設定がいろいろと手が込んでいる力作だ。観る側は襟を正して臨むことになる。
ただ、映像そのものは、覚悟を決めるほどではない(あまり突飛なことができないシリーズ初期の限界ともいえる)。
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