[演出:児玉和土/構成:児玉和土/ナレーション:中村義洋/2008年2月8日発売]
- 「誕生会」★★
- 「シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム」★★
- 「NPO」★
- 「ビデオ・チャット」★★
- 「シリーズ監視カメラ2 製作委員会スタッフルーム」★★
- 「フリスビー」★★
- 「ボーリング」★
- 「シリーズ監視カメラ3 製作委員会スタッフルーム」★★
パート27は、全体的には地味ながら、映っているモノがそれなりに不気味なのは評価できる。
このパートでメインとなるのが「シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム」(★★)。パート26に引き続きスタッフルームで起こった怪異の謎を追う。設定が作りこまれ、サスペンス作品として見れば、なかなか楽しめる。
とはいえ、スタッフ・岩澤さんの身に起こったことは心霊現象ではなく、過労が原因ではないだろうか。それも専門家の手助けを必要としているようにも見える。深夜オフィスの床で寝袋にくるまって寝なければいけないのは、まともな労働環境とは言いがたい。
本題である1つめの映像に記録された怪現象は、ノイズかなにかでは? 奇妙な夢についてもっともらしく語られるが、なんの意味があるのかは定かではない。こういう仕事をしているのだから、怖い夢も見よう。
2つめの映像は興味深いが、これがなにを意味するのか、ナレーションにもあるように不明だ。一連のストーリーのなかで登場する映像だから、それなりの意味はあるのかもしれないが。3つめの映像は光の加減にしか見えない。ただ全体的に不気味な雰囲気が漂っているのは良い。
結局のところ、本作は映像は本題ではないのだろう。
「誕生会」(★★)は、投稿者が仕事先の仲間と誕生会を祝ったときの映像。それなりに不気味だが、カメラワークが怪しい。まるでそこに映るということをあらかじめ知っていたかのような動きである(出現域制御)。
「NPO」(★)は、体育館で行なわれたNPO団体の会合を記録したもの。異様なモノが浮かんでいるが、ディスプレイの一種のようにも見える。
「ビデオチャット」(★★)は、ビデオチャットの会話を記録した映像。なかなか不気味だが、やはり〈出現域制御〉の問題がある。
ほんとにあった!呪いのビデオ「ビデオ・チャット」 – YouTube
「フリスビー」(★★)は、夜の大学構内でフリスビーで遊んでいるときに異形が現われる。本作もそれなりに不気味さを漂わせるが、フレームギリギリに映るところに怪しさが残る。
「ボーリング」(★)は、ボーリング場に現われる異形をとらえたもの。光の加減のようにしか見えないのだが。
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