[演出:児玉和土/構成:児玉和土・菊池宣秀/ナレーション:中村義洋/2007年11月2日発売]
- 「バンコク観光」★
- 「セミナー・キャンプ」★★★
- 「湯灌(ゆかん)」★★★
- 「廃屋の住人」★
- 「オークション」★
- 「合唱」★
- 「シーソー」★
- 「続・オークション」★
- 「シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム」★
パート26は「セミナー・キャンプ」(★★★)「湯潅(ゆかん)」(★★★)が良作なので、一定のクォリティーは保っているといえる。これくらいの作品がもう2〜3つほしいところだが……。
「バンコク観光」(★)は、投稿者がタイのバンコクにツアー旅行へ行った際に撮ったもの。なぜよりにもよってこんな場所に? という場所に異形が現われる。やはり小刻みに揺れていて(異形像微動)、合成の疑いがある。
ほんとにあった!呪いのビデオ「バンコク観光」 – YouTube
「セミナー・キャンプ」(★★★)は、バンガローで開催されたセミナーの様子を撮影した映像。あとで振りかえると「ビデオレター」の二番煎じとわかるのだが、初見ではそれなりにインパクトがある。現われたモノがやや平面的なところが惜しい。
ほんとにあった!呪いのビデオ「セミナーキャンプ」 – YouTube
「湯灌(ゆかん)」(★★★)は、メイクごっこをしながらふざけている様子をとらえた映像。合成ではなく、そこに確実に存在した実在感があるので不気味。ただ、被写体がうまく出現ポイントを隠しているし(出現域制御)、マネキンの首がたまたま(あるいは意図的に)そこに置いてあった可能性もある。メイクの練習用のマネキンだったのでは?
「廃屋の住人」(★)は、廃墟探検を趣味とする投稿者が撮影したもの。新しいパターンの怪異といえる。2つ目のモノは合成が粗い感じも。
「オークション」(★)は、卒業を控えた大学生が、親しい友人と自宅でお別れ会を催したときに撮ったもの。映像より怪異の背景が凝っている。それだけに作りものっぽくなってしまったのは残念。投稿映像は、ほかの作品とおなじように合成感が漂う。撮影者が異変に気づきながら、フレームアウトさせてしまったのはなぜか? 肉眼でたしかめようとしたのだろうか。
「合唱」(★)は、中学生の合唱コンクールの模様をおさめた映像。これも珍しい現象といえる。これがなにを意味するのかが不明で、ほんのり不気味さが漂う。
「シーソー」(★)は、高校生の投稿者が恋人と深夜の公園でデートをしている様子を携帯電話で撮影した映像。得体の知れない〈なにか〉が映っているのはたしかで、そこはよくできている。ただ、ナレーションで言うような存在に見えない。本作もいわくが作りこみすぎている観がある。
「シリーズ監視カメラ 製作委員会スタッフルーム」(★)は、スタッフルームで起こった怪異の数々をとらえる。スタッフのフィールドだから、いかようにもできそうだが……。奇妙な〈影〉は、スタッフ・菊池さんがよそ見をしているときに現われたり消えたりするので、往年のドリフのコントを見ているかのようだ。
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