[演出:菊池宣秀/構成:菊池宣秀/ナレーション:中村義洋/2014年12月3日発売]
- 「もう半分」★★★
- 「墓所」★★★
- 「蛭子 前編」★★
- 「空手大会」★
- 「シリーズ監視カメラ 駐車場」★★★
- 「風の便り」★★
- 「ついてくる」★★
- 「蛭子 後編」★★
このパート60のメインは取材モノの「蛭子」(★★)。次巻に続く長編と思いきや、この巻で完結する。投稿映像はたいしたことないが、怪談としてはなかなかおぞましい話といえる。心霊現象とは無関係に、せまい場所に潜入していく場面があり、観る者も息苦しくなってくる。やや設定に凝りすぎの観もあり、それが興を削いでいる。
「もう半分」(★★★)は、心霊スポットの橋で〈霊〉に遭遇する。長時間にわたり〈霊〉が映りつづけているのが珍しい。静止画ではなくきちんと動いているのも評価に値する。
「墓所」(★★★)は、墓地に肝試しに行った際に撮られた映像。ビックリ系の作品だが、出来は悪くない。
「空手大会」(★)は、ロビーで談笑する男たちを映していると、奇妙なモノが現われる。過去にも似たような現象を見た気がする(パート16「ライブハウス」)。
「シリーズ監視カメラ 駐車場」(★★★)は、肝試しから帰ってきたカップルが車に乗りこむと、不可思議な怪異に遭遇する。ありがちな映像に見せかけて、意表を突いた展開。なかなかの良作。
「風の便り」(★★)は、自宅で昔話に興じている様子を撮っていると、あの世のモノとおぼしき人物が映りこむ。異形の現われかたはありふれているが、設定がよくできている。
「ついてくる」(★★)は、心霊スポットのトンネルで撮影された映像。異様なモノが現われるが、実在感があり悪くない。やや撮影時の状況に不自然さを感じるが。
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