[演出:福田陽平/構成:福田陽平/ナレーション:中村義洋/2005年6月3日発売]
- 「卒業旅行」★★
- 「引越し先に…」★★★
- 「死の予告」★★
- 「体育館に唸る音」★
- 「ライブハウス」★★
- 「背に佇む少女」★★
- 「叫び」★
- 「シリーズ監視カメラ 誘い」★
- 「続・死の予告」★★
パート16から、演出家が福田陽平氏に変わる。坂本氏の時代と比較するとややパワーダウンしているのは否めないが、そこそこ満足できる作品がおさめられている。
また、このパートには、ある仕掛けがほどこされており、そこに気づくことができれば、いくつかの作品はより楽しめるだろう。残念ながら当ブログは気づけなかったので、上記の★マークはその場合の評価ということになる。
「卒業旅行」(★★)は、投稿者が卒業の記念に友人と沖縄を訪れた際、異様な現象を撮影してしまう。うまい具合にフレームイン・アウトするタイミングで〈それ〉が現われるのは、話ができすぎている気がする。
ほんとにあった!呪いのビデオ「卒業旅行」 – YouTube
「引越し先に…」(★★★)は、引っ越しの光景をおさめたもの。ほどよく不気味に仕上がっている。ただ、本作もフレームインのしかたが絶妙で、かえって作為を感じてしまう。投稿者の証言もなんだか要領を得ないのも気になる。
ほんとにあった!呪いのビデオ「引っ越し」 – YouTube
「死の予告」(★★)は、差出人不明の人物から突如送られてきた大量の謎のビデオ。映像そのものに険呑な雰囲気が漂っている。問題の部分は不自然だが、かえってそれが不気味さを高めている。
「体育館に唸る音」(★★)は、卒業前に思い出を残そうと体育の授業を撮影したもの。怪異の背景にひとひねりしてあるのは良いが、〈音〉を加工しないとそのように聞こえないのはいかがなものか(加工する必然性がない)。姿がブレるのも問題としているが、とくに不可解といえないのでは?
「ライブハウス」(★★)は、スタジオでバンドが練習する風景をおさめた映像。なかなか不気味である。その後の展開もベタではあるが、悪くない。
「背後に佇む少女」(★)は、駐車場でサッカーボールで遊ぶ友人を映していると異形が出現。あまりに自然に現われたので、最初は異変に気づかなかった。初見で気づいていれば、もっと不気味さを感じられたと思う。
ほんとにあった!呪いのビデオ「背後に佇む少女」 – YouTube
「叫び」(★)は、公園で恋人を撮影した映像。これも怪異の背景が凝っている。ほんとうにナレーションの言うような存在だったとして、なぜこのタイミングで? という疑問は残るが。
「シリーズ監視カメラ 誘い」(★)は、事故が多発する電車の踏み切りに設置された監視カメラがとらえたもの。映像そのものはたいしたことはないが、そのあとに起こる出来事との合わせ技で、まずまずの作品に仕上がっている。
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