[演出:菊池宣秀/構成:菊池宣秀・今野恭成/ナレーション:中村義洋/2016年12月2日発売]
- 「マリオネット」★★
- 「染み」★
- 「二段ベッド」★
- 「Fake 前編」★
- 「シリーズ監視カメラ ペットカメラ」★
- 「寝顔」★
- 「墓」★
- 「Fake 後編」★★
夏の三部作(パート67〜69)の出来が良すぎたせいか、このパート70はややパワーダウンの嫌いがある。
メインとなる「Fake」(★★)は、過去にボツになった投稿映像が発端となる。不採用になった映像だからか、あまり出来はよろしくない。取材部分もどこかマンネリの観がある。物語が進むにつれ不気味さは高まるが、最後は『仄暗い水の底から』のような展開となる(ちなみに、映画『仄暗い水の底から』の脚本は本シリーズを立ち上げた中村義洋・鈴木謙一コンビによるもの)。
「マリオネット」(★★)は、買ったばかりの操り人形で遊ぶ様子を撮影したもの。「人形になにか起こるのだろう」と思っていると意表を突かれる。ビックリ系だが悪くない。
ほんとにあった!呪いのビデオ「マリオネット」 – YouTube
「染み」(★)は、とある廃屋で怪奇現象をとらえる。撮影のシチュエーションは良いが、いかんせん現れるモノの姿が薄いのが惜しい。
「二段ベッド」(★)は、投稿者の幼少時に撮られた映像。その場にいるはずのない人物が映っているという。映像は怖くはないが、ナレーションでさらっと語られるこの人物のエピソードがなんだか不気味だ。
「シリーズ監視カメラ ペットカメラ」(★)は、深夜のペットの様子を映したもの。シチュエーションが良く、ペットのワンちゃんもうまく動いているのに、異形の造形がイマイチなのが惜しまれる。
ほんとにあった!呪いのビデオ「シリーズ監視カメラ ペットカメラ」 – YouTube
「寝顔」(★)は、投稿者のスマートフォンの入っていたという映像。知らぬ間に自分の姿が撮影されていた。部屋の鏡に奇妙な人物が映っているが、サイズが小さく、インパクトに欠ける。映像が撮影された経緯があきらかになるが、これは不明なままのほうが不気味だったろう。
「墓」(★)は、肝試しをしている最中に映された怪異。非常にわかりにくい。あらかじめ「そこに出る」とわかっていないと見逃してしまう。
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