心霊・恐怖・衝撃・戦慄の映像を分析

  1. ほんとにあった!呪いのビデオ

ほんとにあった!呪いのビデオ24

「ダビング」©2007 NSW/パル企画

[演出:児玉和土/構成:児玉和土/ナレーション:中村義洋/2007年6月8日発売]

  • 「キャンプ」★
  • 「新婚家庭」★
  • 「少年野球」★
  • 「ダビング」★★★★★
  • 「洞窟」★★
  • 「深夜の路上」★★
  • 「シリーズ監視カメラ 漫画喫茶」★★
  • 「ギリシア留学」★
  • 「続・ダビング」★★

このパート24には、傑作「ダビング」(★★★★★)が収録されており、それだけでも観る価値はあるだろう。そのほかは、全体的に合成感のある作品が多い印象だが、造形が不気味なので、それなりに恐怖度は高いといえる。

続・ダビング」(★★)のほうは、スタッフによる取材が中心。ダビングした張本人とおぼしき人物から送られてきたという手紙の内容が良い。この小道具の使いかたはお見事。ほんとうに怖いのは心霊ではないという落としどころも評価したい。

キャンプ」(★)は、大学生がキャンプを楽しむ映像。やはり異形が平面的すぎる(平面像密着)。いかにも合成という感じだ。

新婚家庭」(★)は、投稿者が友人の夫婦の家を訪れた際に不可思議な現象に遭遇する。この現象がなにを意味するのかわからない。人知を超えたモノの働きかけで起こったのだとしても、その仕組みが不明。作為的に写真を加工する以外の方法が思いうかばない。となると、実際は写真をすり替えたと考えるのが合理的なのだが。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「新婚家庭」 – YouTube

少年野球」(★)は、子どもが野球の試合をしている様子をおさめたもの。言われればたしかに〈それ〉に見えるが、初見では、騒ぐほどでもないなにかがあるとしか思えない。〈それ〉だとすると、サイズも不自然だ。

洞窟」(★★)は、カップルが観光スポットの洞窟を訪れたときの映像。異形はうまく背景になじんでおり、違和感のないのが良い。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「洞窟」 – YouTube

深夜の路上」(★★)は、投稿者が寮で見つけたビデオテープの映像。若者たちが心霊番組ごっこをしている様子がおさめられている。現われるモノは、なかなか不気味な造形。ただ、よく見ると小刻みに動いている(異形像微動)。ごっこ遊びをしていることを考えると、彼らが仕組んだのかもしれない。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「深夜の路上」 – YouTube

シリーズ監視カメラ 漫画喫茶」(★★)は、漫画喫茶に設置された監視カメラに異様な人物が映る。この異形の造形は不気味。ただ、都合の良いタイミングと場所に出現している観がないでもない。

ギリシア留学」(★)は、投稿者がギリシアに留学した際に撮った映像。異形のサイズが常軌を逸している(過剰規模像)。その場の状況はよくわからないが、像を投影するものがあったのではなかろうか?

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