[演出:児玉和土/構成:児玉和土/ナレーション:中村義洋/2007年3月2日発売]
- 「パリ観光」★
- 「シリーズ監視カメラ コインランドリー」★
- 「カラオケボックス」★
- 「ボクシングジム」★
- 「廃神社」★★
- 「文化祭」★
- 「鉄棒」★
- 「花火族」★
- 「続・廃神社」★★★
パート22は、全体的に現われるモノがいかにも画像を貼りつけたような仕上がり(平面像密着)。映像のインパクトよりも怪異の背景にこだわっている観がある。心霊映像としてはネタ切れだろうか。
「パリ観光」(★)は、新婚旅行でパリを訪れたときに撮られた映像。異形は例によって動きが人工的すぎる。心霊現象という感じを受けない。
ほんとにあった!呪いのビデオ「パリ観光」 – YouTube
「シリーズ監視カメラ コインランドリー」(★)は、コインランドリーを経営する人物から投稿されたもの。「ここに現われるのでは?」と思った場所に出現。つまり、いかにもおあつらえ向きだったということ。
「カラオケボックス」(★)は、カラオケボックスで盛りあがる様子をケータイで撮影した映像。異形はナレーションの説明どおりに見えるものの、ただ画像を貼りつけただけのようでもある(平面像密着)。
「ボクシングジム」(★)は、投稿者の友人のプロボクサーが練習している風景を撮ったもの。奇妙なモノが映っているが、なぜその向きなのか? 〈それ〉に見えるなにかだったのでは?
ほんとにあった!呪いのビデオ「ボクシングジム」 – YouTube
「廃神社」「続・廃神社」(★★★)は、若いカップルがドライブの途中で廃墟と化した神社に立ちより、怪異に遭遇する。映像に映るモノは、やはり画像を貼りつけたような印象(平面像密着)。ただ、その造形が不気味なのと、いわくがつくりこまれているため、それなりに楽しめる。
「文化祭」(★)は、投稿者がかつて通っていた学校の文化祭を撮影したもの。本作も画像を貼りつけたような感じ(平面像密着)。この世のモノでない存在だったとしても、そこにいるという実在感がほしい。
「鉄棒」(★)は、公園で遊ぶ自分の息子を映した映像。謎の〈首〉が映りこむが、そう見える別のなにかという気もする。怪異の背景が凝っているので作品として悪くはないが、投稿映像はカメラワークがやや不自然。スタッフが現地に取材に行ったのであれば、その場所を少し調べてもよかったのではないか。死者が訴えていたのかもしれない。
「花火族」(★)は、河原で花火に興じる若者たちをとらえたもの。現われるのは、映像を一時停止しなければわからない存在。そういうのはどうにも胡散臭い。
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