心霊・恐怖・衝撃・戦慄の映像を分析

  1. ほんとにあった!呪いのビデオ

ほんとにあった!呪いのビデオ90

[構成・演出:マキタカズオミ/演出補:江原大介・平山真好・高橋龍斗/ナレーション:中村義洋/2020年12月4日発売]

  • 「鈴の音」★★
  • 「窓」★★
  • 「子ども用カメラ 前編」★★★
  • 「フェンス」★★
  • 「団欒」★★
  • 「子ども用カメラ 後編」★★★

このパートから演出家がマキタカズオミ氏に交代。全体的には前任のKANEDA氏のテイストを踏襲している印象だ。奇をてらった冒険をしないかわりに大きな失敗もしていない。老舗の心霊ビデオシリーズのありかたとしては、ひとつの正解ではあるかもしれない。

ただ、一部の作品に粗い仕事も混ざっており、そこはマイナスの評価になる。

長編「子ども用カメラ」(★★★)は、本パートを象徴しているように思う。すなわち、オーソドックスな怪奇現象といった趣。無難にまとまっているが、目新しさは感じられない。及第点には達しているものの、手放しで評価するのもためらわれる。投稿映像の恐怖度を上げる余地があったようにも思うのだが(「なっちゃん」の造形を不気味なモノにする、など)

鈴の音」(★★)は、夜釣りの様子を撮影していると不気味な存在が現われる。実際にこんなことがあったら嫌だと思わせる。その点で恐怖度はそれなりに高い。ただ、これはほんとうに心霊現象の類いだろうか? そんな疑問を抱かせるのも本作のエッセンスかもしれない。

」(★★)は、投稿者の部屋に起こる怪現象をとらえたもの。現象そのものはかなり興味深い。しかし、投稿者へのインタビューでオチを割ってしまっている。そのため恐怖は半減。もっとも怖いのが投稿者の話だった、という本末転倒な結果になってしまった。

フェンス」(★★)は、心霊スポットとして有名な橋で投稿者たちが恐怖の体験をする。舞台となるのは、心霊モノ好きにはおなじみの場所(だと思う)。なんとなく予想どおりの展開となる。そこに一工夫あれば評価もできるのだが、現われた異形に〈平面像密着〉の問題があり、仕事の粗さにやや興醒めしてしまう。

団欒」(★★)は、心霊スポットである林を歩いていると奇妙なモノと遭遇する。何もない空間にフッとこの世ならざるモノたちが現われる。出現の決定的瞬間が映像として記録されるという本シリーズでは珍しいパターン。ただし、「そんなことが実際に起こった」という説得力には乏しいように思う。おもな原因は〈異形像微動〉にある。なぜ本シリーズでは、このような出現のしかたが珍しいのかといえば、こんなふうにウソっぽくなってしまうからなのだろう。

ほんとにあった!呪いのビデオの最近記事

  1. ほんとにあった!呪いのビデオ94

  2. ほんとにあった!呪いのビデオ93

  3. ほんとにあった!呪いのビデオ92

  4. ほんとにあった!呪いのビデオ91

  5. ほんとにあった!呪いのビデオ90

関連レビュー

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近のレビュー

おすすめ作品

  1. 【ほんとにあった!呪いのビデオ】おわかりいただける最恐映像42選
  2. 『心霊玉手匣』の衝撃! 心霊現象の真実がわかってしまった……
  3. ホラーマニアが震えた『闇動画』の最恐エピソード15選
  4. ホラー好きがしっかり選ぶ! 『封印映像』のおすすめエピソード30

アーカイブ

アーカイブ
PAGE TOP