[演出:菊池宣秀/構成:菊池宣秀・森澤透秀/ナレーション:中村義洋/2015年8月5日発売]
- 「怨霊」★★
- 「トイレ」★★
- 「スケープゴート 後編」★
- 「赤い傘」★★
- 「シリーズ監視カメラ 覗き穴」★★
- 「続・スケープゴート 後編」★★★★
- 「寺院」★★
- 「人身事故」★★
- 「終・スケープゴート 後編」★★
長編三部作「スケープゴート」(★★★★)が完結。終盤では、本シリーズとしては異例のドラマチックな展開が楽しめる。ホンモノらしさは薄れてしまっているが、ホラーの表現としては評価したい。
ラストにはおなじみの警告つきの心霊映像が紹介される。本シリーズの警告つき映像は恐怖度が高く良作も多いが、本作はなぜか奮わない出来栄え。
「怨霊」(★★)は、とある廃墟で起こった奇妙な出来事。映像はそれほど怖くないのだが、見間違いや錯覚の類ではないだけに、実際その場に居合わせたらものすごい恐怖だ。
「トイレ」(★★)は、心霊スポットのトイレで〈霊〉をとらえようとしたもの。いくつかの怪異が記録され、それなりに驚かされる。設定も悪くない。
「赤い傘」(★★)は、踏切で起こった奇妙な現象をとらえる。興味深い映像になっているが、〈出現域制御〉の問題は否めない。
「シリーズ監視カメラ 覗き穴」(★★)は、マンションの玄関の覗き穴に設置されたカメラの映像。ふつうは訪問者ぐらいしか覗き穴の前には立たないはずだから、どんなモノが現われても不気味な気がするが、案の定の展開となる。
「寺院」(★★)は、心霊スポットの公園に現われた不可解な存在をとらえる。異形のモノの造形は悪くないが、某有名なホラー映画の幽霊にしか見えない。
「人身事故」(★★)は、電車で人身事故が起こった直後に撮られた映像。不可解な人物が映りこんでいる。やや理屈めいているのが気になるものの、王道のつくりに好感が持てる。
この記事へのコメントはありません。