[演出:坂本一雪/構成:坂本一雪/ナレーション:中村義洋/2003年8月22日発売]
- 「夜の海」★
- 「尾行」★
- 「屋根裏」★
- 「コンビニ」★
- 「ヒッチハイク」★★
- 「駐車場」★
- 「無名の投稿」★
- 「謎の女」★★★
- 「オフィス」★
- 「消えた友人」★
全体的に心霊現象が地味な印象。時代を考えると「こんなものか」という想いはあるが、「ヒッチハイク」(★★)「謎の女」(★★★)あたりは力が入っており見ごたえがある。
「夜の海」(★)は、深夜の海岸でカップルが遭遇した怪異をとらえる。映っているモノが非常にわかりにくい。光があたっているのではなく、みずから光っているように見えるのも不自然さを感じる。
「尾行」(★)は、興信所に勤める投稿者が、ある女性を尾行しながら撮影したもの。心霊現象の類いが起こっているようには見えないのだが……。ただの光の加減ではないか。
「屋根裏」(★)は、天井から不審な音が聞こえるため屋根裏を調べると、そこから不審なビデオテープが発見される。エピソードの背景には不気味なものを感じるが、テープに残された映像はいかにも合成でインパクトに欠ける。
「コンビニ」(★)は、コンビニの床に女性の顔が映っているという。なぜ床に出なければいけないのかが不可解(もっとふつうに現われてもいいのでは?)。
「ヒッチハイク」(★★)は、卒業旅行をしていた投稿者が遭遇した怪異。本題の心霊現象はしょぼいが、エピソード全体では“生きている人間の怖さ”を描いているようで悪くない。
「駐車場」(★)は、深夜の駐車場にありえないものが映っているという。そう言われなければ気づかないし、ほんとうに〈霊〉だろうか。これも光と影による錯覚にすぎない気がする。
「無名の投稿」(★)は、投稿者が日記代わりに撮影した映像。〈霊〉とおぼしき影が現われるが、うっすらとしすぎてわかりづらい。
ほんとにあった!呪いのビデオ「無名の投稿」 – YouTube
「謎の女」(★★★)は、交通事故の現場を野次馬がてら撮影したあとに遭遇した現象。〈霊〉らしきモノに実在感があってよい。撮影者がその場で気づかないのは解せないが。
「オフィス」(★)は、オフィスを映した監視カメラの映像に不気味なモノが現われる。動きかたやサイズが不自然で、いかにも合成っぽい。
「消えた友人」(★)は、パート11「ランドセルの少女」の続編。〈少女の霊〉らしきモノが映りこむ。電球が灯ったり消えたりするように霊が現われたり消えたりするのは、人工的すぎてホンモノらしさに欠ける。
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