[監修:鬼塚リュウジン/音楽・音響効果:荒井佑/2016年7月2日DVDリリース]
- 「続・赤ずきんちゃん」☆
- 「盗撮者」★★★★
- 「天井裏の呪念 除霊編」☆
本作は劇場で公開されたもの。ただ、当ブログのようにDVDで鑑賞してしまうと、ほかの作品と違いはあまりわからない。
とはいえ、「大画面と大音響で観たら、もっと怖かったかも」と思わせる場面もあり、「劇場版」の看板に偽りはないようだ。
「続・赤ずきんちゃん」は、当ブログで傑作と評した「赤ずきんちゃん」の続編。これはリスキーな作品だ。正編のほうは「ワケがわからない」ところが怖いので、謎が明らかになってしまうと、好奇心は刺激されても、恐怖心は和らいでしまう。
本作は謎が解けてスッキリという終わり方ではないが、新たな恐怖を提示しているわけでもない。また、映像の内容を事前に説明してしまうという愚も犯しており、『封印映像』シリーズにありがちな〈蛇足〉のエピソードになってしまっている。よい題材なだけにじつに惜しい。
「天井裏の呪念 除霊編」も続きもの。こちらはボリュームたっぷりでなかなか手が込んでいる。表題作でもあり、制作陣がもっとも力を注いだ作品といえる。
惜しむらくは『23』に収録されている前作の二番煎じになってしまっていること。あまり新しい驚きがない。本作を劇場で公開するのであれば、前作は完全に不要だ。
この記事へのコメントはありません。