心霊・恐怖・衝撃・戦慄の映像を分析

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[監修:児玉和土/プロデューサー:佐々木良夫/音楽・音響効果:荒井佑/2012年5月2日リリース]

デジャブ」のモチーフとなるのは、タイトルの「デジャヴ」だが、その部分は大したことはない。また、前半の展開は冗長な印象を受ける。本作は、終盤のとうの展開。これに尽きる。構成、カメラワーク、編集のリズム。どれも的確に観る者の恐怖心をかきたてる。この終盤の展開が前半の欠点を補っている。

温泉旅館」と「ある一家」は、箸休めの短編で、テレビの心霊映像番組レベル。可もなく不可もなくといった印象。

思い出の校舎」は、夜の、半ば廃虚と化した学校が舞台。怪現象の起こるシチュエーションとしてはありふれているが、『闇動画』の十八番おはことする設定でもある。怪現象に派手さはないものの、「もしかすると実際にあり得るかも」と思わせる“もっともらしさ”がある。ちょっとしたことだけれども、その場に居合わせたら背筋が凍る。そんな想像ができてしまう。幽霊よりも、人が生前に持っていた負の感情のほうが怖い。そこも本作のポイントになる。

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