[監修:児玉和土/プロデューサー:佐々木良夫/音楽・音響効果:荒井佑/2018年6月2日リリース]
- 特殊な仕事 ★★★★
- 霊能者 ★★★★
- 浮気相手 ★★★
『17』『18』の不調を挽回するように、この『19』はシリーズ本来の持ち味を取りもどし、バラエティ豊かな恐怖が味わえるパートとなっている。
「特殊な仕事」は、死体の転がっているマンションの一室で起こる怪異を描く。死体はなんなのか、撮影者たちがなにをしようとしているのかはまったく説明されず、観る者の想像に委ねられている。なんとなく先の展開は想像がつくものの、ほかのシリーズであれば誤魔化しがちなグロ表現もしっかりと描写され、満足度の高い一編に仕上がっている。
「霊能者」は、霊能者とともに廃虚を探索するという、嫌というほど観てきたシチュエーション。それだけに、制作陣の手腕が問われるところだが、観る者の意表を突く展開で楽しませてくれる。真相があきらかになったときの恐怖感は、なかなかのもの。
「浮気相手」は、浮気相手とのやりとりを撮影していると、場は一転、修羅場と化す。恐怖感というより、展開の意外さに重きを置いた作品。本シリーズとしては異色作といえる。
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