[演出:坂本一雪/構成:坂本一雪/ナレーション:中村義洋/2004年12月3日発売]
- 「事故現場」★
- 「スタッフルーム」★
- 「マーゴン—MA-ON」★
- 「安普請」★★★★
- 「酔払い」★
- 「頭のおかしい老人」★★★★
- 「続・スタッフルーム」★
- 「手首」★
- 「続・安普請」★★★★
- 「シリーズ監視カメラ 産女(うぶめ)」★
- 「続々・スタッフルーム」★
- 「ふたり…」★
- 「焼肉屋」★
パート14は、「スタッフルーム」(★)において、スタッフ自身に怪異が起こるという新機軸を盛りこんでいる。取材中に奇妙なモノが出てきたり、エピソードのつなぎかたも凝っていたりと、マンネリを打破しようとする工夫が見られる。
ほんとにあった!呪いのビデオ「スタッフルーム」 – YouTube
ほんとにあった!呪いのビデオ「続・スタッフルーム」 – YouTube
また、「頭のおかしい老人」(★★★★)「安普請」(★★★★)と、「最恐映像42選」に入れるべきか最後まで迷った作品も収録されている。さらには、初めて「次巻につづく」というおわりかたをするのも特徴だ。
「事故現場」(★)は、交通事故の現場に遭遇した投稿者が撮影した映像。たしかに不可解なモノが映っている。しかし映りかたが平面的で、古いタイプの〈霊〉のようだ。事故現場と言いながら、問題の映像は運転席を映したもので、なぜここを撮影していたのか疑問が残る。
「白い影」(★)は『Special 5』に収録されている「日本人形」の続編。なるほど不気味な〈顔〉が映っているが、やはり平面的な動きで、あとから合成したとしか思えない仕上がり。またナレーションの言う存在とはまたちがうようにも思える。
「マーゴン─MA-ON」(★)は、台風のさなかに撮られたもの。インパクトがある映像だが、なぜこのような映りかたをするのかが不可解。
「安普請」(★★★★)は、投稿者たちが友人宅で飲み会をしたときに撮影された映像。確実にそこにあったものを映しており、恐怖度はなかなか高い。
ただ、これは心霊現象だろうか。心霊現象だとするとかなり不気味だが、撮影者たちは酒に酔っており、その場の状況を完全には把握していなかったかもしれない。ふつうならその場で気づきそうなものだ。そのように見える〈なにか〉が偶然そこにあったとも考えられる。部屋の隅にも、別の黒いものが置いてあるのが確認できる。
後日談も語られるが、映像とは無関係なのでは? ただ、後日談そのものは不気味である。
「酔払い」(★)は、路上で泥酔した若者をとらえた映像。異変の部分が小刻みに揺れている(異形像微動)。
「頭のおかしい老人」(★★★★)は、部屋の隅にいた奇妙な老人の姿をとらえる。ここまで異界のモノがはっきりと映りこむのはきわめて珍しい。そこに人がいると勘違いした投稿者の証言も説得力がある。
ただ、そのとき姿が見えていたのなら、なにも反応しないのはおかしい。心霊現象ではなかったと解することもできそうだが、どちらにしても奇妙な映像にはちがいない。
ほんとにあった!呪いのビデオ「頭のおかしい老人」 – YouTube
「手首」(★)は、ひとり暮らしの投稿者が何気なく部屋の様子を撮影したビデオ。奇怪な現象が起こるが、やはり「そう見えるだけ(実際には起こっていない)」という可能性も。
「シリーズ監視カメラ 産女(うぶめ)」(★)は、とある田舎の道路に設置された監視カメラがとらえた怪異。「言われてみればたしかに見える」パターン。面白いカタチだが、ただの光の加減のようにも思える。
ほんとにあった!呪いのビデオ「シリーズ監視カメラ 産女」 – YouTube
「ふたり」(★)は、遊び半分で廃墟に潜入した投稿者が映した映像。なるほど不気味なモノが映りこんでいる。それより、投稿者の言動のほうが気になるのだが。
「焼き肉屋」(★)は、焼肉屋で一服するスタッフの姿をとらえたもの。いわば小ネタ。本気で怖がらせるつもりは制作陣にはないのだろう。
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