[監修:児玉和土/プロデューサー:佐々木良夫/音楽・音響効果:荒井佑/2016年6月3日リリース]
- 義母の家 ★★
- 友人の結婚 ★★
- 死の円環 ★★★
「義母の家」で映し出されるのは、オーソドックスな怪奇現象ながら、じっくり丹念に作りこまれているため完成度が高い。〈梅〉や〈竹〉レベルの作品として扱うこともできると思う。
「友人の結婚」は、心霊の怖さではなく、生きた人間の負の情念に触れなければならない不快感。それがホラーの要素となっている。その意味で意欲作であり異色作。ただ、異色ぶりは楽しめるが、ラストの展開は予想からあまりはずれないので、もうひとひねり欲しかった──というのはぜいたくか。
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