[監修:鬼塚リュウジン/音楽・音響効果:荒井佑/2017年8月2日リリース]
- 「あいのり」◆◆◆
- 「レシピブログ」◆
- 「獣人の怨念」◆◆◆
- 「監死カメラ」◆◆◆
このパート31は、「怖さ」と「楽しさ」がバランスよく配合され、『封印映像』シリーズのファンにとっても嬉しい出来栄えになっていると思う。
「あいのり」は、心霊スポットで噂を検証するお話。「どうせ禁忌(タブー)を破って、なにかが起こるんだろう」と、作品を観る前に簡単に予想がつけられる。だが、そこは『封印映像』らしく、心霊現象にひとひねり、ふたひねり加えられており、ほどよく怖がれる一編となっている。
それに対して「レシピブログ」は、怪異がおとなしい。メリハリをつけるために、あえてそうしたのかもしれない。
「獣人の怨念」は、展開はありふれたものだが、異形の見せ方が絶妙。パート28「千九山」に雰囲気が似ているが、こちらはきちんと投稿者たちが酷い目にあっているので、観る者の期待に応える良作といえる。
「監死カメラ」で起こるのは、実際に自分の身に起こったら「怖い」というより「気持ち悪い」現象。これもパート28の「幽霊アプリ」になんとなく似ているが、こちらのほうが良い仕上がり。それなりに恐ろしい異形も登場するうえ、予想の斜め上をいくオチにも拍手を送りたい。
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