[演出:白石晃士/構成:白石晃士/ナレーション:中村義洋/2003年4月25日DVD発売]
パート2の巻末に収録されている「観ると呪われる映像」(具体的には「作業服の男」)を観た人物が路上で突然死する。その謎を探ろうと、スタッフが奮闘する。本作は全編がこの怪事件に関するスタッフによる取材や検証となっている。
何度か述べているとおり、問題の映像に映る〈男〉は、『Special』で素性があきらかになるが、これほどまで多くの人に災いをもたらすとは思えない。
本作では、「呪われた人」が何人か登場するわけだが、人によって災いの程度に差がある。これも不自然ではなかろうか。こじつけもかなり含まれていると思う。
終盤、とある映像が紹介されるが、これはなかなか不気味に仕上がっている。最近の作品に比べればインパクトは小さいが、本作が制作された時期を考えれば健闘しているほうだろう。おなじ白石監督による『ver.X:3』に収録された「添付メール」よりはクォリティーはアップしており、着実に腕を上げているのを感じる。
白石監督による『貞子vs伽椰子』にも、まさしく「呪いのビデオ」が登場するが、本作の映像もそれに通ずるものがある。ホラーファンとしてはチェックしておきたい一編だ。
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