[演出:松江哲明/構成:松江哲明/ナレーション:中村義洋/2002年2月22日発売]
- 「屋敷」★★
- 「足」★
- 「瞳」★
- 「白煙」★
- 「大学校舎」★
- 「廃村」★
- 「影」★
- 「学芸会」★
- 「女の声」★
- 「アパート」★
このパート9がリリースされたころ、当サイトは本シリーズから途中下車。“こじつけ”があまりに多く、シリーズの低迷期が続いていく。
「屋敷」(★★)は、「博士の家」と呼ばれる廃屋で撮られた映像。本シリーズとしては珍しい展開となる。本作に限ってスタッフが心霊現象に懐疑的な態度をとるのはなぜだろう?
「足」(★)は、高校時代の友人を映したもの。例のごとく「そう見えなくもない」映像。なぜカメラをまわしていたのか、カメラワークが不自然ではないか、といった疑問が残る。
「瞳」(★)は、部屋に友人たちが集まり酒盛りをしている様子をとらえたもの。こちらは「そう見えない」パターン。ふつうに見ているとわからないので、投稿者たちはどうやって発見したのだろう? むしろ部屋にあった映りの悪いテレビのほうが気になる。
「白煙」(★)は、花火大会を撮影した映像。スローにしなければわからないシロモノである。点滅しているように映りこんでいるのも解せない。
「大学校舎」(★)は、8ミリフィルムの映写機を購入したときに付いてきたというフィルムの映像。奇妙な人物が映っているそうだが、いかんせん映りの悪い8ミリフィルムなので、なんともいえない。ガラスに反射していただけでは? ナレーションでは、このフィルムの存在自体を不可解なものとしているが、記録を目的として撮影したのだろう。とくにおかしいとも思えないのだが。
「廃村」(★)は、カップルが廃村を訪れた際に撮られたもの。なぜかスタッフが投稿者とともに現場をまわる様子が長々と映し出される。そこではとくに怪異は起こらない。さぞかし恐ろしい映像が待ちうけているのだろうと、ハードルがいたずらに上がってしまい、いざ投稿映像を観てもまったく恐怖を感じなかった。ナレーションの言うような「声」だったのかも微妙なところだ。
「影」(★)は、投稿者が公園でトランプを飛ばして的にあてる練習をしている様子をおさめたビデオ。これも「そう見えなくもない」のだが、現われるモノのカタチは面白い。ただ、まわりで鳥やらなにやらがワシャワシャ動いていて、そのうちのどれかなのではないかという気もする。
「学芸会」(★)は、学芸会の様子を映した映像に不可解な存在が映りこむ。リプレイしても拡大してもわからなかった。これまたよくぞ見つけたというシロモノ。
「女の声」(★)は、若者たちが作業をしている様子をとらえた映像に〈声〉が紛れこむ。かなり自然に入っているので、まわりにだれもいなかったという証言は眉唾もの。
「アパート」(★)は、アパートの浴室のドアに不可解なものが映ったとされているが、特別なモノには見えない。もっとも不気味なのは投稿者の描いた絵だった(ただ、これは制作者の意図どおりなのだろう)。
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