[構成:中村義洋・鈴木謙一/2000年8月22日発売]
- 「続・作業服の男」★
- 「ストーカー」★
- 「続・父を呼ぶ声」★
- 「続・白い着物の女」★
- 「続・タイムカプセル」★★
- 「ニュース映像の怪」★★★
本編とはやや趣を異にするスペシャル版。全体的に映像そのものはたいしたことがない。心霊現象に期待すると肩透かしを食らう。作品の主眼は「生きた人間の怖さ」を描くことに置かれており、そのつもりで鑑賞すべきだろう。
「続・作業服の男」(★)は、パート2で紹介された「作業服の男」の後日談。怪異の背景がわかっていく様子がミステリーを見ているようで楽しいが、一方で元の映像の持つ神通力が失われてしまっている気もする。
「ストーカー」(★)は、ストーカーに悩まされていた投稿者が証拠集めのために撮影した映像。設定は面白いが、実際に映像に現われるモノはたいしたことがない。
「続・父を呼ぶ声」(★)は、パート5に収録されている「校庭」の後日談。本作も設定が凝っており、このパートのメインとなる。
「続・白い着物の女」(★)は、パート1の「白い着物の女」の続編。くだんの〈霊〉が映りこんでいるらしいのだが、そのようには見えない。
「続・タイムカプセル」(★★)は、パート5「タイムカプセル」の続編。問題の映像で怪異の起こった女の子を追う。意外なほうに話が展開し、「人間の怖さ」に焦点があたる。心霊の怖さはないが、こんなアプローチもたまには良かろう。
「ニュース映像の怪」(★★★)は、ニュースの映像に映りこんだ怪異を紹介するが、まったくリアリティがない。ただ、これは本題ではなく、そこから続く取材がメインとなる。霊媒師の存在がうまい具合に現場をかき回し、雰囲気を盛りあげる。なかなかの力作と評価したい。
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