[演出:菊池宣秀/構成:菊池宣秀/ナレーション:中村義洋/2015年3月4日発売]
- 「野鳥観察」★
- 「終焉」★★
- 「人形ノ家 前編」★
- 「露天風呂」★
- 「シリーズ監視カメラ コインロッカー」★★
- 「BBQ」★
- 「入学式」★
- 「人形ノ家 後編」★★
観る側のハードルも上がっているせいか、このパートあたりから、けっして悪い出来栄えではないのに、満足度の上がらない作品が増えてくる。長寿シリーズの宿命というべきか。
長編の「人形ノ家」(★★)は、恒例の三部作と思いきや、このパート61で完結。このあたりから長編取材モノも巻をまたがなくなった。
まず「前編」で不可思議だという音声が紹介されるが、特別なものに思えなかった。「後編」は設定や小道具が雰囲気を盛りあげる力作だが、心霊映像はたいしたことがない。ひと昔前ならこれでも満足したかもしれない。
「野鳥観察」(★)は、雑木林で野鳥の鳴き声を録音していると、恐るべきモノが出現する。なかなか驚かされるものの、過去作(パート25「半面の男」)でも見たような展開なのが惜しい。
ほんとにあった!呪いのビデオ「野鳥観察」 – YouTube
「終焉」(★★)は、演劇の稽古中に起こった怪異をとらえたもの。現象はそれなりに面白いのだが、事前に内容が説明されてしまうため、恐怖が半減してしまっている。
「露天風呂」(★)は、露天風呂であの世のモノとおぼしき存在をとらえてしまった映像。シリーズの初期のような出現のしかたで、よく気がついたなというのが正直な感想。
「シリーズ監視カメラ コインロッカー」(★★)は、コインロッカーで女性の奇妙な行動をとらえる。心霊現象も映っているが、この女性のほうがいろいろ想像させる余地があり不気味だ。
「BBQ」(★)は、公園の木々に不気味なモノを発見する。「そのように見えるだけ」とも思えるが、動いているようだから、やはり怪奇現象なのだろう。もう少しいわくが作りこまれていたら良かったのかも(やりすぎると興ざめなので、匙加減が難しいが)。
「入学式」(★)は、息子にランドセルを背負う様子を撮影した映像に奇妙なモノが映りこむ。あまりに薄いので、最初どこに映っているかわからなかった。
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