[演出:児玉和土/構成:児玉和土/ナレーション:中村義洋/2008年6月6日発売]
- 「戦争遺跡」★
- 「シリーズ 監視カメラ 駐輪場」★
- 「ITバブル」★
- 「渓谷」★
- 「霊の通り道」★
- 「地震」★
- 「面接」★★★
- 「合格祝賀会」★
- 「続・渓谷」★
パート28は全体的にパッとしない。「面接」(★★★)に現われるモノだけはズバ抜けて不気味だが……。
「戦争遺跡」(★)は、太平洋戦争の遺跡がある公園で撮影された映像。不気味な音だけが聞こえるのはパート15「ニューロシス」にも似ている。投稿映像からはわからないが、当人たちにはどんなふうに聞こえていたのだろうか? 観光スポットであることから、なにかのアトラクションだったとか……。
ほんとにあった!呪いのビデオ「戦争遺跡」 – YouTube
「シリーズ監視カメラ 駐輪場」(★)は、駐輪場に設置された監視カメラが異変を映し出す。モノが不自然に動くが、〈霊〉の物理的な働きかけだとしたら、画期的な映像ということになるのだが。
「ITバブル」(★)は、IT企業の社長がインタビューに答えている映像。現われる異形はカメラのフレームを理解していて(出現域制御)、ベテラン俳優であるかのよう。
「渓谷」(★)は、ドライブを楽しんでいる映像。奇妙な〈声〉が聞こえる。「その場にいただれかのものではない」という投稿者の証言を信じてよいものか……。
「続・渓谷」(★)のほうは、たしかに不自然なものが映っているが、なんだかよくわからない見た目である。投稿者の友人たちが不幸な目に遭っているのは、映像に映る異形があまりに強い力を持っている、ということなのか……。本作に限った話ではないが、異界のモノにそんな能力があるのだろうか?
ほんとにあった!呪いのビデオ「続・渓谷」 – YouTube
「霊の通り道」(★)は、大学生が部屋で酒盛りをしている映像。その部屋は「霊の通り道」と言いたいらしいが、それほど奇怪な現象には見えない。部屋にいた人物が映っているだけでは? テレビのほうにやたらカメラを向けているのもなんだか不自然。
ほんとにあった!呪いのビデオ「霊の通り道」 – YouTube
「地震」(★)は、車のなかから夕焼けを撮影していると、不気味な顔が大空に浮かぶ。実際にこういうふうに見える雲が出ていたのかもしれない。
「面接」(★★★)は、アダルトビデオの出演者に面接をしている様子を記録したもの。現われるモノは不気味で、怪異の背景となる話も手が込んでいる。その話がほんとうだとすると、映像にずっと映っている女性は幽霊ということになるが、投稿者は女性に触れている。ふつうの人間が幽霊に直に接触する様子がとらえられているわけだ。映像がホンモノなら、これまでの科学の常識が覆るのだが。
「合格祝賀会」(★)は、予備校の合格祝賀会に不可解なモノが現われる。書き割りみたいなシロモノである。
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