[演出:菊池宣秀/構成:菊池宣秀・安達光雄・山崎太基・今野恭成/ナレーション:中村義洋/2016年8月3日発売]
- 「火葬場」★★
- 「消える」★★★
- 「禁忌 後編」★★★
- 「砂浜」★
- 「シリーズ監視カメラ マンション」★
- 「雛人形」★
- 「指輪」★★★
- 「続・禁忌 後編」★★★★
「禁忌」(★★★★)がこのパートで完結。本格ドキュメンタリーたる本シリーズの面目躍如で、緊迫感あふれる展開となる。恐怖を覚える一方で、どこか哀しさも漂う一編に仕上がっている。
「火葬場」(★★★)は、火葬場の廃墟で恐るべき現象が起こる。異形が現われる場所が予測できるため、恐怖が薄れてしまう。異形の造形は悪くないのだが。
「消える」(★★★)は、ゴミ袋から発見された8ミリビデオの映像。ちゃぶ台を囲む家族の姿が映っている。もしかしたら心霊現象ではないかもしれないが、かなり気色の悪い映像。いわくも語られるが、蛇足のようにも思う。
「砂浜」(★)は、砂浜で子どもが遊ぶ様子を映したもの。奇妙なモノが出現するが、かなりわかりづらい。〈出現域制御〉が悪いように働いている。いくらなんでもそんなところに出現しなくてもよかろう。
「シリーズ監視カメラ マンション」(★) は、マンションの住人から投稿された映像。深夜の奇妙な物音に悩まされているという。かなり地味な心霊現象が記録されているが、意外にホンモノはこんなものかもと思わせる。いずれにしても、インパクトに欠ける作品。
「雛人形」(★)は、防空壕跡で起こった怪異をとらえる。心霊現象がよくあるパターンなのが残念。撮影のシチュエーションが特殊なので、出現のしかたも特殊だったらよかったのだが。
「指輪」(★★★)は、側溝に落とした指輪を探すため、ケータイのカメラを隙間に差し込むと、異様なモノが映りこんでしまう。「よりにもよってなんでそんなところに?」とも思うが、インパクトがあって良い。
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