[演出:菊池宣秀/構成:菊池宣秀・増本竜馬/ナレーション:中村義洋/2014年8月2日発売]
- 「現場」★★
- 「人形」★★★
- 「大雪」★
- 「邪心 後編」★★★
- 「シリーズ監視カメラ 介護」★
- 「海水浴」★
- 「テープ」★★★
- 「続・邪心 後編」★★★★★
長編「邪心」(★★★★★)が完結。それなりに緊迫感があり悪くない。映像も不気味で、「最恐映像42選」にもラインナップしている。演出補の増本氏がコミカルな立ちまわりをするのも、見どころ。ただ、展開はワンパターン化してきた観もある。
「現場」(★★)は、たまたま通りがかったマンションで奇妙な体験をする。なにか不気味なモノが映っているのはたしかだが、いまいちカタチがわかりにくいので、恐怖が半減する。
「人形」(★★★)は、娘が人形を抱える様子を撮影していると驚くべきことが起こる。人形の不気味さは評価したい。ただ、あらかじめ映像の内容が説明されるのが、恐怖を削いでいる気がする。
「大雪」(★)は、大雪が降った日に街の様子をケータイで撮ったもの。本作もなにかが映っていることはわかるが、やはりカタチがわかりづらい。
「シリーズ監視カメラ 介護」(★)は、寝室で寝ている男性のもとに奇妙な人物が近づいてくる。実際に人が歩いているようにしか見えず、あまり恐怖感がない。
「海水浴」(★)は、観光客でにぎわう海水浴場の砂浜に不可解なモノが現われる。本作の異形もわかりづらく、ふつうに観ていたら気づかない。
「テープ」(★★★)は、廃屋の風呂場で怪異に遭遇する。小道具によって剣呑な雰囲気を醸し出しているのが良い。そこに現われるのは絵に描いたような幽霊という感じだが、造形は悪くない。
この記事へのコメントはありません。