[演出:岩澤宏樹/構成:岩澤宏樹・押木大輔/ナレーション:中村義洋/2013年7月5日発売]
- 「血だまりの女」★★
- 「復讐」★★
- 「シリーズ監視カメラ 地下駐車場」★★
- 「失われた仔ども達 中編」★★
- 「寝言」★★
- 「成人」★★
- 「遺された呪いのビデオ」★★★★
- 「失われた仔ども達 続・中編」★★
前巻から引き続き「失われた仔ども達」(★★)がメインとなるが、投稿映像はなかなか不気味に仕上がっている。取材部分はやや冗長さはあるものの緊迫感があり、最後まで目が離せない。
ほかには「遺された呪いのビデオ」(★★★★)もチェックしておきたい。
「血だまりの女」(★★)は、自宅の屋上から向かいのアパートを映すと、不可解な女の存在に気づく。実際にそこに人がいたとしか思えない実在感があるのが良い。ふつうではあり得ないので、やはり〈女〉はこの世のモノではないのだろう。
「復讐」(★★)は、不審なアドレスから送られてきたメールに添付されていた動画。いじめとおぼしき現場の様子がとらえられている。映像と設定が面白い。やや理屈めいているのが難点か。
「シリーズ監視カメラ 地下駐車場」(★★)は、マンションの地下駐車場の防犯カメラに奇妙な現象が記録される。二段構えの怪現象だが、初見では見逃しがちなのが惜しい。
「寝言」(★★)は、友人の部屋で怪談話をしている際に撮られた映像。不可解な現象が確認できるが、ややわかりづらい。映像に映る友人がもっと効果的なふるまいをしてくれれば良かったのだが。
「成人」(★★)は、投稿者が幼いころに撮られた七五三の映像に奇妙な現象が映っている。ありふれている現象だが、シリーズ初期の作品にありがちな、不自然さ(合成っぽさ)がないのは評価できる。
いつもレビューを楽しませていただいております。
53巻の「復讐」ですが、低い声で「オマエタチノセイデシンダ」「オマエタチノセイデシヌンダ」のような音声が繰り返し恨むように入っているように思えます。
作品内でも特に言及されておらず、とても不思議です。
虐められた子の客観的な姿勢で撮影されたという観点であれば、この音声も辻褄の合う内容です。
確認いただければと思います。
いつもご覧いただきありがとうございます。
ウロ覚えですが、私もそのような声を聴いたような記憶があります。ちなみに、心霊現象とおぼしきものが作品内で触れられないのは、本シリーズではよくあることです。
今後ともよろしくお願いします。