心霊・恐怖・衝撃・戦慄の映像を分析

  1. ほんとにあった!呪いのビデオ

ほんとにあった!呪いのビデオ13

[演出:坂本一雪/構成:坂本一雪/ナレーション:中村義洋/2004年9月3日発売]

  • 「反戦デモ」★
  • 「呪いの女」★★★★
  • 「あるオフィスで…」★
  • 「シリーズ監視カメラ いないはずの…」★★
  • 「前触れ…」★
  • 「自主映画」★
  • 「合宿」★★★
  • 「焦げ痕…」★
  • 「…とある住人」★★

パート13は「呪いの女」(★★★★)が良作。「最恐映像42選」からは漏れているが、入れても良かったかも。これくらいの質のものが1~2本入ってくるようなら、シリーズも安定するのだが。

反戦デモ」(★)は、タイトルのとおり反戦デモの様子を記録したもの。怪異の起こる場所がいかにも不自然。現われかたも人工的で、作りものっぽさがある。

呪いの女」(★★★★)は、姉弟がふざけあっていると奇妙な〈女〉が現われる。この異形の怖さもさることながら、投稿者たちのあわてふためく様子が緊迫感をもたらしている。もし自分がこの現場に居合わせたら? などと想像するだけで身震いしてしまう。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「 呪いの女」 – YouTube

あるオフィスで…」(★)は、残業で飲み会に参加できなかった投稿者が、様子を知らせるために撮った映像。怪異はそれほど怖くはないが、撮影している状況がいまいち不可解で、そこに不気味さが漂う。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「あるオフィスで・・・」 – YouTube

シリーズ監視カメラ いないはずの…」(★★)は、街の大通りを映した監視カメラの映像。これは画期的な作品といえる。これまで〈霊〉といえば、半透明だったりカタチが曖昧だったりしたが、これははっきりとその姿が映っている。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「シリーズ監視カメラ いないはずの・・・」 – YouTube

前触れ…」(★)は、高層マンションの部屋から宙に浮かぶ奇妙な物体をとらえたもの。映像に映るモノと、投稿者の近所で起こったという不幸との関係が不明。じつは無関係かもしれない。物体は、カメラとの距離感がわからないため、ナレーションの言うような存在かどうかは怪しい。

自主映画」(★)は、自主映画のリハーサル風景をおさめたビデオ。役者のひとりに奇妙な現象が起こっているとされるが、とくに不可解な現象とも思えない。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「自主映画」 – YouTube

合宿」(★★★)は、ある大学のサークルが合宿に行った際に撮影された映像。かなりインパクトがある。ずっとそこに映っているのにしばらく気づかず、〈それ〉がわかった瞬間に背筋が凍る。良作といえる。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「合宿」 – YouTube

焦げ痕…」(★)は、とある夫婦の家で異変が相次ぎ、それを記録するために撮影されたもの。「謎の粘液」とやらが登場するが、それの成分を調べるべきでは? 映像に映る〈火の玉〉もどこか不自然さが残る。

…とある住人」(★★)は、帰宅途中にケータイで友人を撮った映像。たしかに奇妙な人影を確認できるが、ポスターかなにかの可能性もありそうだ。ただ、異変の背景も考えあわせると、それなりに不気味さが漂う良作と評価できる。

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