心霊・恐怖・衝撃・戦慄の映像を分析

  1. ほんとにあった!呪いのビデオ

ほんとにあった!呪いのビデオ21

「鏡の中」©2006 NSW/パル企画

[演出:福田陽平/構成:福田陽平/ナレーション:中村義洋/2006年8月4日発売]

  • 「駅のホーム」★★
  • 「ヘリコプター」★
  • 「余命」★★★
  • 「誘拐」★★
  • 「消費者金融」★
  • 「オーディション」★
  • 「鏡の中」★★★★
  • 「文化祭の噂」★★
  • 「続・誘拐」★★

パート21は、インパクトのある映像というより、じわじわと恐怖が忍びよるような作品が多い印象。例外は「鏡の中」(★★★★)で「最恐映像42選」の一作に加えている。

駅のホーム」(★★)は、投稿者が飲み会の帰りに撮った映像。駅のホームと電車の間に奇妙なモノが映る。ここまではっきりとしているのは珍しい。合成した感じも受けない。なかなかクオリティーの高い一作。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「駅のホーム」 – YouTube

ヘリコプター」(★)は、観光でヘリコプターに乗ったときの映像。こちらは打って変わって合成っぽい仕上がり。カメラのブレと無関係に動く(異形像微動)のは不自然だろう。

余命」(★★★)は、入院している友人を見舞った際の映像。けっこう不気味で悪くないが、冷静に観ると、画面との調和に違和感があり合成の疑いは拭えない。ただ、怪奇現象とは別に、物悲しいエピソードで、本作はそこを見るべきかも。

 ほんとにあった!呪いのビデオ「余命」 – YouTube

誘拐」(★★)は、娘の誕生日会の様子をおさめたビデオ。これも不気味な映像といえる。やはり本題は投稿映像より、それにまつわるお話のほうだろう。

続・誘拐」(★★)のほうは、話が作りこまれ、ダメ押しの映像もあったりしてなかなかの力作。のちの取材モノのプロトタイプといえる。一方で、よくできすぎているぶん、嘘っぽさも漂ってしまっているので、匙加減が非常に難しいタイプの作品でもある。

消費者金融」(★)は、金融業者の取り立てに悩まされる投稿者が記録した映像。リプレイでも奇妙な〈声〉は聞こえなかった。ただのノイズでは?

オーディション」(★)は、映画のオーディションの様子を撮ったものだが、心霊現象に見えない。投稿者はなぜこれを異様だと思ったのか。ただ、この場所でたびたび心霊現象が起こっているそうなので、それはそれで検証する必要はありそうだ。

文化祭の噂」(★★)は、とある高校で「絶対見てはいけない」と言われているビデオ。映像にはたしかに不可解なモノが映っているし、はっきりもしているのだが、ナレーションの説明とは少し異なるように思う。でも、なにかはわからないので、そこに不気味さがある。

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