[演出:岩澤宏樹/構成:岩澤宏樹/ナレーション:中村義洋/2012年7月6日発売]
- 「雨女」★★★
- 「シリーズ監視カメラ マンションロビー」★★
- 「続・首の家 憑いてくる怨霊」★
- 「ワカサギ釣り」★
- 「歩道橋の怪」★★★
- 「友達」★★
- 「闇鍋」★★★
- 「死返(まかるがえし) 中編」★
パート48の目玉は前巻より続く「死返(まかるがえし)」(★)となるが、心霊映像の恐怖度は前作よりも劣る。この物語がどのように着地するのか、思わせぶりで終わるのは評価できる。
「雨女」(★★★)は、高速道路のサービスエリアで撮影した映像に奇妙な〈女〉が映りこむ。けっこう不気味な現象ではあるが、〈出現域制御〉の問題があると思う。その場で異形の存在に気づかないのも解せない。
「シリーズ監視カメラ マンションロビー」(★★)は、マンションの住人の女性がポストから郵便物を取り出していると、奇妙な存在が現われる。異様な現象に興味を覚えるが、映像のトリックという感じも強い。実際その場に居合わせたら、どのように見えるのだろうか?
「続・首の家 憑いてくる怨霊」(★)は、パート45「首の家」の続編。正編は「最恐映像42選」に選出したが、本作の恐怖度はそれに劣る。異形がピンポイントすぎる場所に現われるのが気になる。
ほんとにあった!呪いのビデオ「続・首の家憑いてくる怨霊」 – YouTube
「ワカサギ釣り」(★)は、雪の積もる湖面に奇妙なモノが現われる。ずっとそこにいなかったのに、カメラが向いたときだけ出てくるのは、〈出現域制御〉の問題がある。
「歩道橋の怪」(★★★)は、車で走行中に怪異に遭遇する。展開がやや理屈めいているが、そこで起こることはなかなか恐ろしい。細かいことだが、異形の姿が撮影者に見えていないのに、音は聞こえたのはなぜだろうか。
「友達」(★★)は、バーベキューを楽しむ映像に別の不可解な映像が紛れこむ。なかなか不気味な現象である。後日談も語られるが、これはなかったほうがよかったかもしれない。
「闇鍋」(★★★)は、闇鍋を楽しむ暗闇に不気味なモノが現われる。たしかに暗いなかにこんなモノがいたら、びっくりする。撮影者がひどく驚いているのも無理はない。
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