[演出:藤本裕貴/構成:藤本裕貴、田中翔/製作:張江肇、鈴木ワタル/プロデューサー:張江暁、岩村修/演出補:木勢まりあ、田中翔/演出協力:寺西涼、美濃良偲、菊池宣秀/構成協力:関口さと子/音楽・音響効果:ボン/ナレーション:中村義洋/2023年9月6日発売]
- 「スキー」★★★
- 「消波ブロック」★★★
- 「続・鬼女の山 前編」★★★
- 「山道のトンネル」★★
- 「運動会」★★
- 「岬」★★
- 「続・鬼女の山 後編」★★★
「続・鬼女の山」(★★★)は長編取材モノの中編。新たな資料や登場人物で盛り上げていく。展開は目新しいものではないが、中だるみせず、うまく次巻の完結編につなげていると思う。
「スキー」(★★★)は、雪山でスキーを楽しむ様子を撮影したもの。異様な映像が記録されているが、強引に解釈するなら、機器のなんらかのトラブルと考えられなくもない。これがホンモノの怪現象とするなら、かなり不気味だ。
「消波ブロック」(★★★)は、消波ブロックの隙間を小型カメラで撮影していると、不可思議なモノが映り込む。「消波ブロックの隙間に落ちると上がってこられない」という都市伝説(?)をうまく利用している。また、消波ブロックの隙間を撮影した映像は、じつは珍しいのでは? 過去のエピソードとシチュエーションが似ており、そこも興味深い。
「山道のトンネル」(★★)は心霊スポットのトンネルで撮影された映像。最初の怪異は見つけづらい(投稿者はよく見つけたなと思う)。2つめはわかりやすく、そして不気味な点が評価できる。
「運動会」(★★)は保育園の運動会の様子を撮影した映像に得体のしれない存在が映り込む。それは2度現れるが1度目は見逃してしまった。その代わり2度目ははっきりわかる。不気味さを漂わせるが、ナレーションでいわくが語られることで、やや恐怖が薄れてしまった感がある。
「岬」(★★)は海辺で撮影された映像に怪異が記録される。過去のエピソード(リンク先のネタバレにご注意ください)のような展開になるのではないかと予想していたら、そのとおりになる。しかし、予想していたからこそびっくりしてしまった。〈非霊生者〉の問題があり、驚きはするが恐怖はしない点が惜しい。




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